平成29年度総会のご報告

【Ⅰ】総会次第

参加者:24名 司会進行:竹内礼子 


(1)平成28年度の支部長挨拶(代読)、事業報告、会計報告

(2)平成29年度役員紹介
  ・支部長:吉原崇恵、書記:竹内礼子、会計:瀧浪則子
  ・地区役員紹介
     東部:大嶽真理子、大久保あかね
     中部:中村里美、澤渡千枝
     西部:馬渕京子、中島雅美子
    (ホームページ管理:中村里美)

(3)平成29年度支部長挨拶、事業予定、予算案、監事(小田巻静江)の設置
(4)昼食と懇談
   ベテラン、中堅会員から近況報告や活動の案内がありました。

【Ⅱ】公開セミナー

 テーマ:

 『女性の活躍とリケじょ~
   「リケしず」の取り組みを通しての現状と課題~』
 
       講師:澤渡千枝 静岡大学教授 


 講師は「男女雇用均等法(1985年)」以前に大学を卒業した時、民間の理系の4年生大卒の就職先の募集はなかったといいます。そしてそれは、当時の多くの女性が経験してきたことでした。2015年に「女性活躍推進法」が施行されましたが、法律で牽引しなければならないほどに女性の活躍が進んでいない事実があった。と講師は指摘されました。

 講演では冒頭に、「型にはまらず自分らしく生きよう、あなたが我慢しても何も良くならない、あなたが我慢することは、大きな損失かも」との強いアピールに心が揺さぶられました。NHKのプロジェクトX(2000.12.19放送)「女たちの10年戦争~「男女雇用機会均等法」誕生~」が再生され、「男女雇用機会均等法」成立までの関係者の努力や思いを改めて強く受け止めることができました。国連の「差別撤廃条約」(1975)の署名から10年間を経て、国内法が整備されました。私は家庭科の男女共修を進めていましたが、それは性役割分業の改善、女性の社会的活躍にリンクするものだっただけに、1970年代後半からの10年間を思い出すと涙が出そうになりました。

 「理系女子夢みっけ★応援プロジェクトinしずおか実行委員会」の報告から、データでの現状分析が紹介されました。日本が先進諸国と比べて「ジェンダー・エンパワーメント指数」が低く女性の潜在労働力が存在していること、女性の進路選択の悩みを解決することによって産業界と教育界の人材のミスマッチを解消する必要が示されました。また、静岡県内小中高の先生方を対象にしたアンケートでは、女子児童・生徒が理数科目を学ぶことを諦める時期や理由に男女差が認められるが、他方、先進的理数教育では男女差はないと認識されていることなどが紹介されました。

 子ども達を取り巻く陰に陽にある情報を含めて「女性を拘束する呪い」から解放され、「変化は徐々にでも着実に進んでおり、今の若い世代は昔より恵まれている」時代をさらに推し進める諸取り組みが意味を持つと理解されました。

 「多様なジェンダーは科学を強くする」という言葉は「ものづくり県・静岡」にも日本の経済産業の戦略としても柱になると力づけられた講演でした。

 会員外からの参加者の中には女子高校生が一人あり、この講演を聞いて、高校での学習と大学進学、将来の生き方を考えることができたとのお話でした。若者に夢を持ってもらえることは本当に嬉しいことでした。

(文責・本年度支部長:吉原崇恵)

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